SWOT分析をやってみよう

SWOT分析は会社を診断し、ブランド戦略や経営指針の策定、マーケティング計画の立案に活かすことを目的に考え出された手法です。Strength(自社の強み)Weekness(自社の弱み)Opportunity(自社に有利な外部環境)Threat(自社に不利な外部環境)のそれぞれ頭文字をとってSWOT分析と呼んでいます。項目はそれぞれ、プラス要素とマイナス要素、社内と社外に分かれています。

 

SWOT分析のやり方

SWOT分析を始めるに当たっては、意見の偏りを避けるために、一人ではなく何人かで行う方がよいでしょう。それぞれの項目を空白にした用紙を配って、事前にそれぞれ書き込んでもらいミーティングの際にまとめていけば効率的です。でた意見に対しては、できるだけいろいろな視点で客観的に見て、本当にそうなのか精査していきましょう。強みと弱みはコインの裏表の場合があり、例えば私が関わったお客様では、商品のパッケージを内製し、非常に手間がかかるやり方をされていました。しかし、少量かつ短いサイクルで商品のパッケージを変えることができるため季節商品など変化をつけることで、集客につなげていくことができていました。以下はあるコーヒーブランドで私が実際行ったSWOT分析の例です。(一部手を加えています)

できあがったシートは、今後のブランド構築の基礎となるものとして役立たせていきます。ブランドの方向性の検討やマーケティング施策の立案にあたり、それらが適切かどうかを判断するときは、常にこのシートに立ち返ってみます。たとえば上図で、自社に不利な外部の環境が「安価なボトルコーヒーの流通」や「コンビニコーヒーの台頭」であれば、大手とは勝負せずにどう差別化できるかを基本に戦略をたてていくことになります。外部の環境は、自社ではコントロールできない領域ですので、このように言語化しておけば希望的観測によらない客観的な現状認識に常に立ち返ることができます。また、一見自社に有利だと思われる外部環境も、市場は常に変化するため、慎重に戦略を立てる必要があります。とくにブランディングではブランドを資産としてとらえます。安易な方向転換は築き上げたブランド資産の損失につながることもあるため、自分たちの強みを把握してよく吟味することが必要です。こうした検討にもSWOT分析は役立てることができます。

本日はここまでとさせていただきます。お読みいただきありがとうございました。

 

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